アオロビの著書
アオちゃん作成の小説
私と違い、手作業で書いてあります
解像度がAI作成とは段違い
是非、御一読下さい
Gleam密室事件簿
その日、外には雨が降り、
時折耳をつんざくような雷が落ちる音がした。
その雷の光が1人の影を写していた。
「どうして…どうして…」
雨は止みそうになかった。
翌日。
「雨やばかったなあ…
湿気の管理しないとぉぉぉぉー!?!?!?」
共有ルームのドアを開けた途端、
アオロビは凄惨な光景に
唖然とするしかなかった。
そこにいたのは
よく知るメイド服姿の少女ーチノだった。
…但し散らかった部屋に横たわった姿で。
「どうして…チノさん!
しっかりしてください!チノさん!!」
大声を上げたアオロビに僅かに反応するように目を開けるチノ。
「意識はあるんですね!良かった…」
「も…もう…」
「もう…?」
再びチノは目を閉じてしまった。
お菓子の袋、
アイスの容器、
テレビのリモコンにマイク、
散らかり冷えた部屋全体に
アオロビの泣く声が響く。
「ということで、チノさんが倒れてました。」
数時間後、アオロビからの説明を受ける
Gleam Gardenのメンバーは
共有ルームにあった。
「私が来た時には既に倒れてました。
今日、私より前に来た人は居ます?」
アオロビは全員に向かって訊くが皆首を振る。
「ほんとはちーちゃんから聞くのが
1番良いんだろうけど…具合は?」
「今は大丈夫そうです。
体が冷えてたみたいで
少し暖かくして休んでもらってます。」
「そう、それなら少し安心ね」
ルクレティアが安堵したように零す。
「めちゃくちゃ散らかってるにゃあ…」
「まずは掃除かな、
マイクとか床に置いたままなのはまずいし…」
ちょこみんと♪とローシャは
散らかった部屋を片付けながら聞いていた。
「にしても、
体を冷やすくらい部屋を冷やすなんて…」
「にゃんこも今日雨だったから余計寒いにゃあ…」
メイド服のねこさん、
半袖姿のニケさんは
急いで部屋へ来たのもあって寒そうだ。
「ふむ…」
「ぴたさん?」
ぴたぽんはエアコンを見て首を傾げていた。
「みるくしゃん、
昨日この部屋温度下げたっけ?」
「いえ…」
全員が昨日のことを思い出す。
「昨日は確か…
新曲と夏のライブに向けての練習のために
この部屋に集合してました。」
「うんうんっ」
みるくの言葉にちょこみんと♪は頷く。
「それで、ライブのセトリ決めつつ、
パフォーマンスの練習もノリノリだったから
暑かったのは覚えてるよっ!」
「ちょこ姉、そこ関係ある…?」
「エアコン下げた可能性あるなら、
そこが1番かなってっ!」
呆れた素振りをしていたアオロビも
この発言には少し納得していた。
何せライブに向けての練習である。
皆集中していたこともあり、
気付いていないことも多い。
「ルクさんは収録部屋の外に
居る時もあったから覚えてない?」
「さすがにそこまではねぇ…」
「ですよね…」
困惑しきる面々。
…1人を除いて。
「この事件、読めた!!」
全員がその声に目を丸くする。
「見た目は探偵!
中身は障子!
その名は名探偵ローシャ!
真実はいつもひとーーつ!!」
スマホから聞こえるどこかのアニメのBGMと
そのアニメのオマージュ、
それを見たにゃんこは
呆れを通り越した顔で見ている。
「ロマンさん、空気読むにゃ」
「いやほんと読めたよ!」
「ローシャさん、ほんと?」
「うん!」
自信満々のローシャは続ける。
「まず、この部屋に今日1番最初に入ったのは
チノさん。
多分昨日の片付けをしに
来てくれてたんだと思う。
メイド服がその証拠。」
ローシャは続ける。
「チノさんは掃除してた時に
暑くなってきてクーラーを付けた。
けどそのクーラーは
昨日私たちが使ってた時の温度のままだから
かなり冷えてたんだよ。
で汗が冷えたのもあって
更に冷えたってわけ!どう?」
沈黙する一同、
最初に口を開いたのはちょこみんと♪だった。
「ろしゃろしゃ!すごいっ!完璧じゃんっ!!」
大喜びする2人。
その場にいた面々もそういうことなのかと
納得する、その時だった。
「待って」
「?」
口を開いたのはルクレティアだった。
「もしそうなら、
ちーちゃんは部屋から出て調節するなり、
服を着替えるなり出来るでしょ?」
「でもでも!
ちのちののことだから…夢中になって…」
ローシャの推理を応援したい
ちょこみんと♪が反論する。
「あのチノさんが…そこまで夢中になる理由なんてあるのかな…」
アオロビの言葉に全員静まり返る。
「チノさんはもしかしたら…別に理由があってここにいたんじゃない?」
「別の理由なんてある?」
ちょこみんと♪がアオロビに訊く。
「わからん。けどチノさんを見つけた時、
最初『も、もう…』って言ってたのが
気になってさ。」
「『もう…?』気になるにゃあ」
皆がその言葉の意味を考える中、
「分かった!
片付けとか整理とかし過ぎて疲れたから
『もう限界』の『もう』なんじゃないっ?」
ちょこみんと♪の考えは
確かにありえる話として皆聞いた。
「きっと、外雨だったしずぶ濡れでここに来て
すぐ掃除してくれたから
体調崩しちゃったんだよ…
休ませてあげよっ!」
普段掃除などを任せている申し訳なさからか、
すこし反省気味の面々を尻目に
アオロビは考えていた。
(腑に落ちない点がある…
何故チノさんは
冷えた部屋に倒れていたんだ…?)
少し考えた後、アオロビが口を開く。
「そうか…そういうことか…」
その声に反応したのはルクレティアだった。
「そういうことって?」
「ローシャさんやちょこ姉の推理は
完全には間違ってはなかったんです。
チノさんが冷えた理由の原因の「1つ」は
クーラーを下げたことです。」
「けど誰がそんなに下げたの?」
ニケさんが訊く。
「恐らくですが、チノさん自身が
下げたのではないかと思います。
さっき話した昨日の練習の時、
みんなが集中してるから
チノさんはクーラーをかけて
冷やしてくれていたんだと思います。」
確かにチノはお手伝いのため、
バンドに関わることは中々ない。
昨日の練習でもチノは
周りの対応をしていたため、
十分ありえる話だった。
「問題はここから。
私が入った時、既に部屋は冷えていたんです。
この共有ルームは防音設備がある都合上、
冷えにくい。
部屋全体を冷やそうとしたのであれば恐らく…
ほぼ一日中冷房をかけていたことになります…」
「にゃにゃ!?なんでそんなことを…」
「冷やさなければならない理由があった。
そういうことね?」
にゃんこの反応に対して
ルクレティアが続けた。
「そういうことです。
そしてその部屋にチノさんは長時間居た。
しかも体を冷やすようなことをしながらね。」
アオロビは床に落ちていた
アイスの容器を手に取って話す。
「私の推理はこうです。
昨日の練習が終わった後、
チノさんは犯人と冷えきっていた共有ルームに
長時間居続けた。
その際、体の中から冷えるように
アイスを食べながらね。
そして一晩を越えてしまい、
チノさんは体を冷やしてしまった。」
推理を聞く面々の中で、
1人外へ出ようとするメンバーを
アオロビは見逃さなかった。
「そう…そんなアイス好きかつ
体が火照っていた人は1人しかいない!
ちょこ姉!!」
声で止まった者一ちょこみんと♪は
驚きつつ反応する。
「あおちー!いくら私がアイス好きだからって
そんな…」
「いや?アイス好きなのも理由だけど
そこじゃない。チノさんと一緒に居た理由は
恐らく別でしょ?」
「別?」
ローシャが首を傾げる。
「ヒントは落ちていたマイクです。」
「このマイクって普段収録で使ってるもの?」
「いえ、これは予備用マイク。
それもライブで使う物に似た仕様です。
ハンドマイクですし、楽器を弾きながらだと
使えませんしね。」
アオロビは続ける
「ちょこ姉は恐らく、
チノさんにパフォーマンスの練習を
見てもらいたくて深夜まで
チノさんと居たんだと思います。
もちろん、練習終わりだったから
冷房はそのまま。
動いていたちょこ姉は暑いから
それほどでしたが、動いていないチノさんは
更に冷えたんだと思います。
もちろん、夜食にアイスを2人とも食べたのも
関係あるでしょう。」
「で、でもあおちー!
ちのちのはここで倒れてたんだよ?
それに…パフォーマンスの練習なら
何も私じゃない可能性だって…」
「ちょこ姉、さっき自分で
『パフォーマンスの練習もノリノリ』って
言ってたやん?
それに夏のライブで
ちょこ姉がセトリ決めるくらいには
気合い入ってたわけだし。
あと倒れてたのは
多分寝落ちしたんだと思うけど。」
「…」
推理は当たっていたことが
無言から察せられた。
共有ルームの掃除をする面々、
その中には目が覚めたチノもいた。
その光景を見つつ、
ちょこみんと♪とアオロビが話す。
「昨日さ、練習終わった後
ちょっと不安になっちゃって…」
「チノさんは今回のライブやバンドのことを
それほど知ってない。
だから第三者目線で見て欲しかった…
そういうとこかな?」
「さすがあおちー、分かってるね」
「しかし、寝落ちたチノさん放って行くのはね…」
「だって起こすのもちょっと…だったし。
クーラーはそのまま付けて帰っちゃったけど。
部屋の中もムシムシだったし。」
「なるほどね。
まあ…事故というかなんというか…」
チノがこちらへ気づく。
どうやらちょこみんと♪には何か言いたそうだ。
「ちょこ姉、大人しく斬られてこいw」
「ちょっと逃げるかなっ」
雨上がりに光が差し込む。
ホストクラブ「Gleam Garden」
ここはとある町にあるホストクラブ。
「昨日ちょっと飲みすぎたかな…」
「おや、しっかりしなよ?今日も忙しいだろうし。」
アオロビとルクレティアは開店準備をしつつ話していた。
「昨日のお客さん、
結構注文入れてくれるのは良いんですけど…
しっかりこっちにも飲ませて来ましたからね…」
「何かあったら言いなよ?
最悪黒服呼ぶ前にお客さん連れていくけど」
「冗談にしては冗談に聞こえないんっすよねえ…(;´∀`)」
ルクレティアの目は笑っていた。
「対して…あの騒がしいのは…」
アオロビが別の場所で作業している1人を見て言った。
「ちょこは話すの好きだからねぇ…
飲んでるのも好きな味のやつだろうし。」
「呼んだ!?」
軽く15mは離れているのに声に気づくちょこ。
「うるせえ呼んでない仕事しろ作業しろ」
「もーそんなこと言わなくてもいいじゃんっ?」
「こっち来んな準備しろ」
「るくるく〜(´;ω;`)」
「今のはちょっとちょこも
悪いと思うよ?(;´∀`)」
邪険にされたちょこは
ルクレティアに甘えに行く。
「ルクさん、ちょこに甘くないっすか…?」
「まあここのオーナー代わりでもあるからねえ…
私らには分からない悩みもあるかもよ。」
「そうだよっ!あおちー!」
「うるさい」
開店前のいつものやり取りをしていると
後ろから1人。
「お疲れ様でーす。今日も元気で何よりです♪」
「お疲れ様でっす、ローシャさん」
「お疲れ様」
「おつかれー!ろしゃろしゃー!」
ローシャは挨拶をしつつ
予約の確認もしていた。
「今日もそこそこ多いね。」
「トラブルも多くないと良いんですけどね…。」
「大丈夫だよっ!
何かあったらお兄さんが
守ってあげるからねっ!!」
「ルクさんはともかく、
ちょこがしたら逆にボコボコにされそうw」
「ふむふむ」
他愛もない会話。これがこの店の開店前。
「そろそろ準備しましょうか。
あんまりゆっくりやると遅れそうだし。」
「「はーい」」「あーい」
ここはホスト「Gleam Garden」、
夜の町に光る小さな庭。